長崎の夏の伝統行事「精霊(しょうろう)流し」が15日、長崎県内の各地であった。
初盆を迎えた故人の霊を木造の精霊船に乗せ、にぎやかに送る伝統行事。故人の遺影やちょうちん、ゆかりの品々で飾り付けた精霊船を、家族や親しかった人たちがひいて街を練り歩いた。爆竹や銅鑼(どら)、鉦(かね)の音が街中に鳴り響き、道路沿いは見物客らであふれた。
ちょうちんなどの精霊船の飾りにとって雨風が大敵。台風10号が接近するなか、関係者はビニールで船を覆うなどして、この日に備えてきた。
長崎市によると、市内をめぐる精霊船は例年1500隻前後になるという。(榎本瑞希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル